第9章 冬休み
期末試験当日の朝。
「…」
「…終わった…。」
あれから勉強会というものは開かれず、個々でお勉強をすることになったのだけれど……。
翔真は教えてくれる人がいない、という理由で家では全く勉強せず……。
私は「後でやるから!」と言って1日しか家で勉強せず…。
麻里は優秀なので勉強をしたらしい。
春樹は「勉強なんてしなくても出来る。」と余裕ぶって勉強しなかったのだとか…。
「…終わった。」
「うるせぇ、勉強しなかったお前が悪ぃ。」
*
「はい!テスト開始!」
1科目終わるごとに休憩が15分ある。今日は5教科。明日は4教科あり、計9科目。
麻里は真剣に解いており、翔真はわからない問題はとばし…なんとか解いて…私も…翔真と同じ、わからない問題は後回しにし、春樹は解き終わったのか寝ていた。
*
「1日目終了~!!」
「疲れたね…。」
「うん…どうだった?」
「うーん…なんとか出来たかな…菜月は?」
「…多分…大丈夫……春樹は?」
「さぁ?」
春樹は毎回学年トップ。不良君のくせに……。