第4章 2
晋助「で、何かあったか?」
『え?』
晋助「何かなきゃここ来ねーだろ」
『・・・・・』
晋助は鋭い。だからこそ良き話し相手なのかもしれない。
『・・・転校生が来た』
晋助「ふーん」
『すごく可愛くて、いい子そうだよ』
晋助「そうか」
『みんなともすぐに打ち解けてた』
晋助「あっそ。・・・で?」
『え?』
晋助「それで、なんでお前はここ来たんだ?」
『・・・私と、あまりにも正反対だから。苦しくなって、居づらくなった、だけ』
隣から呆れたようなため息が聞こえた。
晋助「お前、ホントめんどくせー奴だな」
『あはは、そうだね』
苦笑しながら同意する。
ホント、そう思うよ。