第3章 ヒメタオモイ*
放課後。
太陽が沈みかけた夕暮れ
夜空と調和した空はピンク色
下校中の生徒で溢れ返った校門
他愛もない会話を友達と繰り広げて帰る人
自転車で素早く帰る人
恋人を待つ人
人の流れに逆らって
さつきと一緒に第一体育館に向かう
足音が校舎に跳ね返り、少し遅れて聴こえる
目的地は目前
準備を始めている一年生が数人見える
「私が渡してもよかったんだけど、赤司くんの溺愛っぷりを見たらなんか申し訳なくて(笑)
更衣室にいると思うから私呼んでくるね!」
「分かった、ありがとう」
カバンから無造作に入れたタオルを取り出し
入口で兄を待つ。