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赤司家の兄妹【黒バス】
第3章 ヒメタオモイ*
午前6時。
カーテンを開けると遮断していた光が一気に解き放たれる
太陽が今日も雲に負けじと顔を出す
ジリジリと暑さが増すこの頃
歩き慣れた道筋
何も考えなくても扉の前で停止
──コンコン。
「…璃依、起きてる?」
「…」
返答はなし
「…入るよ」
「…」
いつも通り、扉を開く
ベットの上の眠り姫
見慣れた光景
眠り姫に近づいて脚を止める。
「まだ、続けてるの?」
今日からは目覚めてくれると思っていた
憮然とした表情
少し気に食わない
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