第6章 脆い壁
────出会って二週間。
ドリブル音。
その音に惹かれるように窓に張り付く。
いつも少年が練習している姿を見つめてた。
シュートを決めた姿がカッコよくて。
気づかないうちにバスケが好きになった。
暫くすると休憩。少年は家へ戻る。
誰の目もないことを確認。
外へ。
雲ひとつない晴天。
緩やかな暖かさ。
立ちはだかるリング。
思ったより高い。
「うー…っぁ!!」
重いボールを何とか放り投げる。
宙を舞い、リングには届かず重力に沿って落下。
ボスっと頭へ。
「っ…いったぁ…」
無理、全然できない。
少年は凄い。