第3章 すれ違う心………揺れる気持ち
ちゃんを送り届けると、木村さんから"今から来い"とメールが来た。
言われた通りオアシスに行くと、見慣れない3人のヴァンパイアがいた。
俺がカウンタに座ると、木村さんが耳打ちしてきた。
拓哉「藤ヶ谷、あいつらの顔覚えろ」
そう言われ3人のヴァンパイアをチラッと見る。
太輔「あいつらがどうかしたんですか?」
拓哉「あいつら最近人間の世界に来た奴らなんだけど、まだこっちの世界に慣れてなくて、人間を襲ってるらしいんだ」
太輔「ホントですか!」
拓哉「うん。だからしばらくちゃんをここに連れて来ないほうがいい」
太輔「わかりました」
人間の世界に来たばかりの奴らは、赤いドリンク"Blood"だけでは欲求を抑えられないやつもいる。
そういう奴らは、人間を襲う。
ヴァンパイアに襲われた人間は、全身の血を抜かれるか、運良く助かっても………ヴァンパイアになる………