第16章 転機
その後、夏は家に戻ってきた。だが離れてた時間が気まずい空気を作り出してしまった。
そのため今までのようには過ごせなかった。会話もなければ修行は1人で行ってしまうし、ご飯を一緒に食べるどころか作ったものすら食べなくなった。
(もう、これじゃあ最初の頃と同じじゃない!)
冬華はこの状況に納得はしてないが、良い打開策も浮かばないため何もできずにいた。
そして考えている間に夏は外に出ようとしていた。この時間からの外出は修行だろう、そう確信した冬華は
「修行?そしたら私も一緒に____」
そう伝えるが夏は反応することなくドアを開け出ていってしまった。
____ガチャ
「……もう!夏のバカ!」