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東方×暗殺教室

第4章 暗殺の時間


HR の開始を告げるチャイムと共に今週の日直の渚が起立と叫んだ。全員が目を保護するためにゴーグルをつけ、手にはさまざまな型の銃を構えている。礼、の声と同時に耳に良いとは言えない、それどころか不快な音が教室中に響く。もしここが山の上でなければきっとあちらこちらから苦情が来ていたことだろう。ドパパパパ、と普段の生活では聞くはずもなかった音と共にそこらじゅうで跳弾する BB 弾にうんざりとした顔でレイは手にしていた魔道書(カバー付き)で顔に迫る BB 弾を弾いた。自分が楽しい範囲なら組み込んでもいいとは言ったもののこれは楽しくない。殺せる可能性がないことは分かりきっている。プロですら殺せなかったこの生物を初めて銃を持つ中学生が初日で殺せるはずがないのだ。むしろこの数を撃っているのに反動でひっくり返ったり鼓膜をやられたと言い始める者がいないだけでも行幸だろう。
「おはようございます。発砲したままで結構ですので出欠をとります」
 初めて会った時と同じ三日月のように弧を描いた口で出欠をとり始める。この銃弾の雨の中で全てを避けながら出席簿にメモをしていくのは流石だ、とレイは魔道書(カバー付き)2冊で顔を左右からカバーしながら冷静にクラスの観察をしていた。
「残念ですねぇ。今日も命中弾ゼロです」
射撃が止まるとレイはBB弾によって傷ついたカバーの付いた魔道書をぞんざいに机の中にしまい、目をカバーしていたゴーグルを外し机の上に置いた。周りでも皆がゴーグルを外したり溜息を吐きながら銃を置いたりしている。
「一発も撃ってない人も居ますが」チラッ
(こっち見んな、斬るぞ)
「もっと工夫しましょう…でないと…最高時速マッハ20の先生は殺せませんよ」
(みんなファイトー、ちなみに俺が殺る事はない、理由?面白くないから)
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