第20章 エピローグ
「なんでもないの。大丈夫、アーサーには私がついているからね。
2人で幸せになろうね。」
微笑みながら告げる。
「それはこっちのセリフ。キミには俺がついてるんだから。俺がキミのコトを世界一幸せにするよ。」
大好きな青い瞳が優しく細められる。
「私だって…アーサーのこと世界一…ううん、宇宙一幸せにするよ!」
「じゃあ俺はそれ以上に幸せにするよ。知ってるでしょ?俺が負けず嫌いだってコト。キミのコトを幸せにする勝負には負ける気がしないなー」
「もう…私だって負けないんだからね!」
見つめ合ったまま、2人で微笑み合う。
「ね、俺…いつかキミとの子供が欲しいな。」
「えっ!?急にどうしたの…?」
「んー?ちょっとした夢、かなー。愛する人との子供が欲しいなーと思って。あ、でも暫くは2人きりがイイな?だからいつか…
いつかキミとの間に子供が生まれたら幸せだなーと思ったの。」
「うん、私もアーサーとの子供が欲しい。
でも…暫く2人きりで居たいのも同じ。だからいつか、ね?」
「勿論。その時はキミと、俺たちの子供と…俺が幸せにするから。愛してるよ、アナスタシア。キミに出会えて良かった。」
「私も愛してる、アーサー。私と出会ってくれてありがとう。
これからもずっとずーっと、今以上に…一緒に幸せになろうね!」
これからの幸せを誓うように、口づけを交わす。
繋ぎあった手には、約束の印の指輪が輝いていた。
全章 完結。