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テニスの王子様*短編集

第2章 つまさき立ちの恋【跡部景吾】





私は汚れた身体をティッシュで拭い、服を整える。
鈍い痛みが走る腰と、ズキズキと痛む下腹部。ふらつく足元を何とか堪え、私はテニス部の部室を後にした。

彼には、好きな人が居る。
これ以上、背伸びをしても決して届かない…。
帰り道、溢れ出る涙を私は止める術を知らなかった…。
次の日、私はいつも通りの生活に戻った。


強いて言えば、彼を見詰める事を止めた…。



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