第2章 夏目くん。
橋を渡り終わったところで、
ようやく夏目くんに追い付いた私は、
強引に夏目くんの目の前に立ちはだかった。
夏目
「..なんだ。」
もちろん威圧的な態度で、
不満そうに私に問う夏目くん。
「哲二さんの家、知らないんだよね( ̄∇ ̄;)?
それなら私より先に歩いたら...」
すると夏目くんが....
“スッ...”
「!!」
私の頭に片手を添え、
片手は私の腰に回し、自身の身体に密着させ...
夏目
「(-_-)クンクンッ...」
「(;>_<;#)ひィ...」
私の首筋にそっと顔を近付け
匂いを嗅ぎはじめた...
(は、はずかすぃ(´Д`|||))!!)
男の人に抱きしめられたのが、
初めてだから私はタジタジ...
今の私が出来る事は...
夏目くんが離してくれるまで、
頬を真っ赤にして茜色の空を眺めていることだけ。