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好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~

第6章 私は…


『すみません…初めましてなのに…』

「気にしないで
何があったのかな?僕で良かったら聞くよ」

やっと涙が止まって
森川さんは私をイスに座らせて聞いた

『森川さん、お仕事…』

「今日はもう終わったから大丈夫
…もしかして、梶くんのことで悩んでる?」

図星をつかれて何も言えなくなった

「そっか…」

森川さんは私の頭をなでてくれる

『私は…梶さんの隣に居たらいけない存在なんです』

私は、ゆっくり話始めた



『梶さんは私の憧れで、だから、となりにおいでって言われて、本当に嬉しかったんです
…でも、今日の梶さんを見て、私、今まで何勘違いしてたんだろうって…
梶さんと私は差がありすぎるんです
私みたいな凡人が梶さんの側に居るなんて許されることじゃないと思って…』


「君が思っていることはそれだけかい?」

『え…?』

「泣いていた君を見ていて、俺は気がついたよ」

『……』

森川さんは、全てを見透かしているような目をしている


この人に隠し事はできない、と思った


『ダメなんです…
認めちゃダメなんですっ!
認めてしまったら…私は…っ』


また泣き崩れそうになる私の頬に
森川さんはそっと触れた


「それは君の考えだ
梶くんもそう思っていたら、君を側に置かないだろう
…もっと素直になりなさい
自分の気持ちに素直になれば、君がこんなに苦しむことはない
君は梶くんのことをどう思ってる?」

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