好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第3章 同居
その後、私は梶さんと下野さんと3人で食卓を囲んで、梶さん特製のオムライスを食べた
ほっぺが落ちそうになるくらい本当に美味しかった
「━━━さて、お腹いっぱいになったとこだし、君のことを聞かせてもらおうかな」
『はい、私の名前は美南梢といいます』
「梢ちゃん?かわいい名前~」
「下野さん変態」
「また!?今日変態って言われるの2回目なんだけど!」
「梢ちゃん、続けて?」
『あ、はい それで、今日学校が終わって家に帰ったら━━━━』
私は、公園にたどり着くまでのなれそめを二人に話した
「なるほど、ニュースでやってた美南さん家って君のことだったんだ」
『え、ニュースに出てたんですか?』
「うん、そりゃ家が全焼だからね~…ニュースにもなるでしょ」
「それで、梢ちゃんはこれからどうするの?」
『あ、そこなんです…私、お金持ってないし、ケータイも電源切れてるし、もう野宿するしか…』
「このまま俺の家にいればいいじゃん」
「か、梶くん!?」
え!!?
「野宿するしかないって言われて、見放せるわけないだろ」
『梶さん…』
「そ、それに!一人じゃなくなるから寂しくないし!」
そう言って梶さんは
顔を真っ赤にしながら首の後ろをかいた
(梶さん、照れてる?)
『ふふふ』
「わ、笑うな」
『ふふ、すみません』
「でもまあ、梶くんがいいんならいいんじゃない?ここは甘えてみたら?」
『…梶さん、本当にいいんですか?』
「ああ、これからよろしくな!」
『はいっ!』
こうして、私の新しい生活が始まった