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Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N

第120章 貴女を守るから


 カズside

 カズ.翔「ただいま戻りました」

 俺と翔ちゃんがリビングに入ると……

 イヤ…… 俺が抱えていた風呂敷包みを見ると、 子供達の視線が一斉にそこに集まって、瞬間パーって嬉しそうな表情に……

 女の子にさ、思い物待たせるなんて男としてダメでからね

 そりゃ私(ワタクシ)が持ちますよ

 子供達「美味しい!」

 ただいまリビングでは

 相田「特別だぞ」

 って、厨房の相田さんが子供達にチーズケーキと、大福と麦茶を

 カズ「特別って割には……」

 チーズケーキは、いつもは1ホールを6等分にした大きさくらいのが、一人ぶんなんだけどさ、その1/2は付いてるし大福だって半分……

 相田「きっと、二宮シェフがご実家から持って帰って来られんじゃないかな? と思いまして、3時のオヤツをちょっとクッキー1枚に抑えまして(笑)」

 カズ「アハハ! なるほど! けどさ、思惑が外れたらどうするつもりだったのよ? (笑)」

 相田「本当ですよね(笑)」

 雅紀「ホント、勉強になる。相田さんの料理に対する姿勢や、子供達への対応の仕方。後3ヶ月くらいしかないや。それまでにもっといっぱい教わって、吸収しなきゃ……」

 カズ「相葉さん……」

 雅紀「俺も頑張らなくちゃ。カズと翔ちゃんが『男のケジメ』『女のケジメ』を付けたように。珠稀ちゃんがさ『ご両親にご挨拶をしたいです』って言ってくれたの。同時に『けど私なんかで本当に良いでしょうか』って…… それってさ、男としてまだまだ頼りないって事じゃん? 俺には『貴女しかいないんだよ? 守るから』って伝え続けなきゃ。俺は、珠稀ちゃんに不安を抱かせるような人間のままで居たくない。強くなりたいんだ」

 そう言って、子供達が美味しそうに食べてる の見守りながら、微笑んでいる珠稀ちゃんを見つめている相葉さん

 翔ちゃんも微笑んでいて……

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