第119章 お互い様だね

　カズ「情緒豊かで、心が綺麗で。荒んでた俺の心を暖かく包み込んでくれた。って意味だからね？」

　やっぱり……　だから聞かないでいようって思ったのにっ……

　恥ずかしくて、赤くなった頬をパタパタ。右手で扇いだり、頬を押さえて、ちっちゃく唸っている私を

　笑っている、カズさん

　翔「カズさんは、事の本質を､人の心情を見抜く能力に長けてて、色々な事を、諦め掛けてた私を救って下さったんです」

　恥ずかしくて唸ってる場合じゃない!　って負けじと言葉を返すと

　驚いた様な表情をし、カズさん

　次に微笑むと

　カズ「お互い様だね」

　って


　やっぱり……

　一枚上手なカズさん

　私が勝てるわけ無いもんね……


　けど、カズさんは、カズさんで


《翔ちゃんには勝てない》


　って思ったって

　後で聞いたの……


　園に着いて


　翔「皆、チーズケーキと大福喜んでくれるかな？」