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【イケメン戦国】ほら、行くよ。

第1章 からいもの



「食べたい!」

「なに、藪から棒に」

「唐揚げでも可!」

「は?」


ここ何日か、口を開けばそればっかり。
唐辛子を与えてみても、これじゃないんだ、違うんだ、しか言わない。


(辛ければ何でも同じだろ)


そう言うと、美穂は怒る。


「唐揚げってなに」

「鶏肉を美味しく揚げたやつ!」

「素揚げ?」

「違う!」


全く要領を得ない。
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