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【ONE PIECE】RULER OF OCEAN

第3章 斧手のモーガン





 熱い衝撃が、脇腹を貫いた。撃たれたことを自覚すると同時に、寒気がするのに汗が止まらない。痛い、を通り越してただ熱かった。



「ナギ‼」



 悲鳴のような叫びが、すぐ目の前で発せられる。



 その猛烈な痛みと恐怖は、既に体に馴染んでいた。頭は冷静。コビーをかばいながら発射源を見上げると、彼らは屋上から引き上げていた。



「まずいな」



 ゾロが呟いた。



「すぐに逃げろ。あいつらが下りてくるぜ」



「いえ‼...はっ...そうだ、あなたの縄を解かなきゃ...!!」



「おれはいいんだ、一ヶ月耐えれば助かるんだから。早く行...」



「助かりませんよ‼あなたは三日後に処刑されるんです‼」



 ゾロの顔色が変わった。



「何言ってやがる...!おれはここで一ヶ月生きのびれば助けてやるとあのバカ息子が約束を...」
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