【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第1章 未来の海兵
「コビー、やっぱりアンタ裏切りやがったね。そいつがお前の雇った賞金稼ぎかい...ロロノア・ゾロじゃなさそうだねェ」
「ぞろ?」
ルフィが反応した。
「最期にきいてやろうか...この海で一番美しいものは何だい...?コビー!!!」
コビーの手が、尋常じゃなく震えている。いっぱい汗を垂らしている。震える手で頭をかきながら、ひきつった口角を持ち上げた。
「....!!え....えへへ
そ...それは勿論...、」
「誰だこのイカついおばさん」
「!!!!」
梵鐘のにぶい音が、響き渡った気がした。
ルフィがアルビダを指差して、コビーに聞いている。アルビダも、アルビダを取り巻く一味も、そしてコビーも、あんぐりと口を開けた。
言葉の意味を理解したアルビダが、額にぶっとい青筋を立て、目を血走らせた。
「「「こいつ...何て事...!!」」」
コビーが、汗だくの手でルフィの肩を掴む。
「ルフィさん!!訂正して下さい!!
この方はこの海で一番...!」