第1章 幼馴染
私には幼馴染がいる…
純粋で、優しくて、天然で…何よりも可愛いそんな幼馴染だ。
今日はその幼馴染と約束をしている…
「まだかな…」と呟いたその時
「おーい!お待たせ~」という声が聞こえた。
彼の名前は蒼井翔太。私はしょーたんっと読んでいる。
「ごめんね、遅くなって…」と彼がいうと私はそんな事どーでもいいと思った
「大丈夫だよ!私、待ち合わせより早く着きすぎたから…」
本当はしょーたんに会いたくてたまらなかった、彼女でもないのにこんなこと思うのはズルいと分かっているけど1秒でも多くしょーたんと一緒にいたかった。
「そういえば俺、お前に伝えたいことがあるんだ」
「なに?」と答えた私だが内心ではドキドキしていた。
しょーたんが伝えたいことってなんだろ…好きな人ができたとか、彼女ができたとかそういう話かな…
私は泣きそうになった、幼い頃からしょーたんが好きなのになんで気づいてくれないのって思う一方だった。
「お前、大丈夫か?泣きそうになってる。」
「ごめんね、私、用事思い出したから帰るね!!バイバイ!!」と作り笑いをしながら走って行った。
辛くてしょーたんの前で泣きそうになった、片思いなのは辛いけどしょーたんに好きな人ができたと思うと胸が痛い…
たくさん走って家の近くにある公園に一人、ブランコで座った
「誰もいないよね…しょーたん、なんで気づいてくれないの( ˊ•̥ ̯ •̥`)」
「こんなに辛いんだったら、恋するんじゃなかった…」
っとその時、勢いよく走ってきて私の背中を抱きしめた人がいた
振り返ってみてみると…そこには彼がいた
「はーっ、はーっやっっと見つけた……」
「えっ?なんでここにいるの…?私、帰るって…」
「俺、どうしても今日お前に伝えたいことがあったんだ…」
「………」私は怖くて目をつぶった
彼は耳元でこう囁いた
「俺、ずっと前からお前のことが好きだよ///」
「えっ…嘘……」
「お前が一人で泣くところを見たくないんだ、お前の優しいところは昔から知ってるし」と彼は照れくさそうに言った
私は嬉しすぎて彼の手を強引に繋いだ
彼も応えてくれてギュッと握ってくれた