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暗闇の中の光【テニスの王子様】

第4章 恋人


「それでなんだけど……」

不二先輩が真顔でこっちを見ている。
その顔に少しドキッとしてしまう。

「僕が越前の代わりになれないかな?」

不二先輩はそういった。
私はコクリと頷く。
諦めようと思ってた恋だから、不二先輩と付き合って忘れよう。
そんな最低な考えなんだけど私は頷いた。

こんなことしなければ、私達は笑い合えたのかな?
ずっと仲良く出来てたのかな?
私が青学のみんなを壊した様なものになるとその時は思ってもいなかった。


「いいんだね?
えとじゃあこれからは五十嵐さんじゃなくて紫苑って呼んでもいいかな?」

「あ、はい!!」

私は急に名前を呼ばれてビックリして返事をする。

「なら紫苑...これから僕のこと周助って呼ぶこと
敬語も辞めること、少しずつでいいから直してね?」

私は頷く。
名前呼び...恋人なんだな……そう実感した。


「よし、そろそろ送るよ」


そう言って不二先輩は席を経ちお会計を持っていく。

「あ!私自分の払えますよ!!」

そう言ったけど不二先輩は
要らないよ
って言って受け取って貰えなかった。


帰り道色んな話をした。
お母さんの事とか、関係性とかいまは大丈夫とか。
不二先輩は何も言わず頷いてるだけだった
話しやすかったし居心地も、良かった。
だからこれで大丈夫、きっと良かった。そう思った
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