第2章 初めての顕現
主「ねぇこんのすけ、これからどうしたら良いかな?」
こんのすけ「そうですね…先ずは亀甲殿にお部屋を、それから審神者にはもう一振り顕現して頂きます」
主「部屋…?そうだ、亀甲にお部屋だね!ねぇ、亀甲?」
亀甲「なんだい、ご主人様…アッ…」
アッ……って、何?
もういいや、スルーしよう。
主「亀甲には、今からこの本丸を見て回って貰って良いかな?」
亀甲「ああ…ご主人様、このまま僕を放置するんだね?ふふふ…それもまた、燃えるねぇ」
主「うん、もう好きなだけ燃えてくれて良いから。亀甲が気に入った部屋があったら、其処を亀甲のお部屋にして良いからね?」
亀甲「了解したよ。じゃあ、名残惜しいけれどご主人様…行ってくるよっ」
私が彼の上から恐る恐る立ち上がると、寂しげな表情を浮かべながらも亀甲は審神者部屋から出て行った。
主「あ、嵐みたいな子だ…」
こんのすけ「審神者はもしかすると特別なのやも知れませんね」
主「ん?」
今、こんのすけがボソッと何か言ったけれど…一体何と言ったんだろう?
ま、いいや…兎に角亀甲だけで結構疲れた。
精神的に。
こんのすけ「さて、審神者が亀甲殿と遊んでいる間に新たな刀剣が政府より届いておりますぞ」
主「へ?あ、本当だ」
刀に関して素人の私では見た目で亀甲とどう違うのか全然分からなかった。