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Just Be Friends(1)

第1章 Just Be Friends







「もー来るならLINEしてよー!」

「したじゃん!既読つかないから待ってたんだよ!」

「え?そうだっけ?見てないや」



仲良さげに話す2人。
え?彼女?コガ彼女いたの?という言葉が飛び交う。


「あ、みんなに紹介するね!!
こいつは羽津!中学一緒でめっちゃ仲良し!」

「へ、へぇ……コガの彼女か?」

「んなわけないじゃんっ!!」


手をブンブン振って否定するコガ。
男女の友情ってあるんだな……
と、安心している俺たち。
何故なら、俺たち誠凛にはリア充がいないのだ。降旗しか。
スタメン伊月以外モテないのに、まさかのコガに彼女がいたらだいぶ傷心だった。


「じゃあまたね羽津!」

「うん!コガファイト!」


(いいなぁ………)


カントクしか女友達がいない俺たちは、
コガが羨ましい限りだった。





その日のコガはめちゃくちゃ調子がよかった。
何回も突っ込んでシュートを決めたり、
戻り速かったり、褒めるとこばかりだった。

交替してベンチにきたと思えば、
嬉しそうに水戸部に話しかけて顔で会話していた。

観察を続けると、コガは隣のコートをガン見。
つられて見ると、隣のコートでは女バスが練習をしていた。


「おい、何見てんだよ。」

「んー?いや、羽津がいるからバスケ上手くなってるかな、って」

「さっきの子ここのバスケ部だったんだなー。
あの緑のバスパンだよな?」

「そーそー!地区の選抜いってるし、結構上手いよ」


いろいろ楽しそうに話すコガ。
コガがバスケ始めたのは高校からで、
中学からバスケをやってたに羽津いろいろ教わったこともあったらしく、
本当にただの打ち解けてる友達らしい。


コガがしばらく見てると、あっちと目があって、手を振られ、コガも振り返した。



「コガはあの子のこと好きじゃねーの?」

「……イヤイヤイヤイヤ!!やめろって!マジでそーゆーんじゃねぇって!」

「好きだけど、関係が崩れるのが怖くて言えないみたいな感じか?可愛いなオマエ」

「ちげーってーー!!バーカ日向のバーカ!」




言い切ったコガだが、

コガにはまだ引っかかるところがあったのは誰にも内緒だった。

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