第1章 始まり
『貴方には、審神者の才能があります。』
政府の方から言われたこの言葉は、
ごく普通の高校生だった私には衝撃の告白だった。
“審神者”という職業(?)については少しだけ知識があった。
歴史改変を目論む歴史改変主義者と歴史を守るために刀剣男士達が戦うのをサポートしたりする職業だったと何かの本で目にした事があった。
クラスの女の子達は、刀剣男士達はとても顔が良いと言っていた。
まぁ、興味はないけれどね…。
冒頭のあの言葉を聞いた私は、その時は軽く了承してしまった。
私の返答に満足したのか、政府の方は、
“審神者の決まり”
と書かれた書類を手渡して後日説明に参りますと
帰って行った。
私は、説明を聞く前に書類を読んでみた。