第4章 後悔
私達は魔神器に連れられ、リウ老師と一緒に302部屋に閉じこめられてしまっていた。
私はぼーっとするだけだった。
リウ老師も悪くないし、ビャンなんかむしろ濡れ衣を着せられてしまった可哀想な子。
いちばん悪いのは…
クオードをあの時救えなくて、この時代に来させてしまった私なのだから。
「すまないことをした。…私たちの事情に巻き込んでしまったし…その、グルヤンラシュの事も…。」
「グルヤンラシュの事はいいです。…あの映像でハッキリしました。…彼がジャ・クバさんを殺したって…。悪人に興味はないです。」
嘘だ。
今だってクオードを愛している。
とにかく会いたくて仕方がない。
せめて、クオードがエテーネルキューブを使ってここを逃げてしまえば…彼は救われるんだ。
私はここから現代に戻れる。
…だから。
「生体反応一体、接近中。」
「クオード!?」
私はドアに向かって猪のように突進して行った。
ドアは開き、向こうから来たのは…