第1章 プロローグ
エテーネ王国が滅びたあの日。
最後に彼にお別れの言葉も言えぬまま、私は地に落っこちた。
「クオードッ!!」
落っこちた瞬間に名前を叫んだものの、それは届かず。
クオードはエテーネ王国と共に消失した。
「いや…そんな…。」
「悲しんでる暇はないッキュ!今未来が変わった…この時代にいる必要はもうないッキュ!」
キュルルは残酷にもそう言って、私に無理矢理エテーネルキューブを使わせた。
「もう一度…会いたいよ。」
元の世界に戻ってからも、涙が止まらなくて、ルシェンダもビックリしていた。
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それから、過去のグランゼドーラ、過去のオーグリード。
たくさんの過去を回ってそこでの事件を解決させてきた。
今度はドワチャッカ大陸。
メレアーデとも協力し、ウルタ皇女を認めさせたところで…。
「じゃあ帝国技術庁へ行くぞ!」
彼女の飛行装置に乗せられ、帝国技術庁へと急ぐ。
途中、敵に出くわすものの、私は捕まるのに必死なため、ウルタ皇女達に任せていた。
…そう。
この時代に来た時、予想もしなかったことが起きたんだ。
…この話は、私がクオードと再会して、
そして、全てを後悔することになるまでの物語だ。