第1章 ハニー・ヌードショー
(ここはどこ…。)
目を開けてる感覚はあるが、暗すぎて何も見えない。
身体を動かそうとして、拘束されている事に気づく。七七七の身体は暗闇の中、どこかに転がされているらしい。
不意に、光が差し込んだ。突然の光に目がくらむ。
「起きてたか。手間が省けた。君の出番だよ。」
男の声が聞こえた。
次第に目が慣れてきて、スーツ姿の男の顔がはっきりと見え、彼女は思い出した。
(私はこのスーツの男を知っている…。この男の家に上がり、食事を食べ、そこからの記憶が曖昧だ…。そうだ…私は…。)
全てを悟った彼女の腕は強引に引っ張っられた。痛みを感じたのも一瞬。抱きかかえられ、離される。
「ひゃっ」
お尻にヒヤッとした感触が張りつき、彼女は自分が全裸になっていることに気づく。まるでディナーを運ぶようなステンレス製の台車の上に乗せられていることにも。