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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第115章 番外1※




「待っ・・・れい・・・ッい、ぁああ・・・!!」

・・・一度達せば、次が簡単にやってくる。
その度、快楽に敏感になって落ちていく。

腕も、足も。
零の動きを止めるように絡みつけるけど。

止めてほしい訳ではなくて。
でも、快楽を注ぎ続けられるのは、待ってほしくて。

天邪鬼な感情のまま、何度も突かれ、何度も達し、何度も落ちていった。

あれから何時間経って、どう眠ったのか覚えていないけれど。

次に目を覚ました時、私は彼の腕の中にいて。
互いに何も身につけないまま、体を密着させてタオルケットを掛けていた。

「・・・・・・」

恐らく、まだ朝は迎えていない。
それを感じ取り、もう一度瞼を閉じてみたけれど。

彼の珍しい寝姿を見ておこうと、瞼を開き直して。

相変わらず整った顔立ちを目に焼き付けるように、数分間思わず見入ってしまった。

「・・・零」

小さく、囁くような声量で。
つい呼んでみたくなってしまい、本能のまま声にすれば。

「どうした?」

寝ていたはずの彼の口角が上がり、ゆっくりと瞼を少しだけ開きながら、彼は私の呼び掛けに返事をした。

「起、きてた・・・の・・・」
「ひなたが呼んだからな」

確かに、呼んだのは私だが。
意味も無く呼んだそれに反応させてしまったことに、酷く申し訳なくなって。

「・・・ごめん」

縮こまるように体を丸め、頭を彼の胸元へと埋めた。

「謝る必要はないだろ。僕が勝手に起きたんだから」

その頭を、彼は優しく何度も撫でて。
優しい答えまで返してくれた。

彼はこうして、私の欲しいことを全て与えてくれるけれど。
私は何か一つでも、彼にあげることができているだろうか。

途端にそんな不安に駆られていると、突然顔をグッと持ち上げられ、何が起きたか分からない内に、いつの間にか唇を塞がれてしまっていた。




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