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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


朝起きるとなんかだるい。

あれ?あたしきのうさつきと美緒と青峰君の試合見てて…それでどうしたっけ。

今日は撮影が長引いた時のための予備日だったから仕事はないけど特に予定もない。

あたし帰ってきた服のままじゃん。シャワーしないと…

寝室を出るとソファでもぞもぞ誰かが動いてる。

「さつき?美緒?」

今何時だろうと思って時計を見るとまだ5時だった。
もう少し寝かせておいても大丈夫だよね

多分出勤前にシャワーを浴びるはずだと思うからその時間に被らないように先にシャワーを済ませてバスルームから出たら二人とも起きてた。

「ごめん昨日寝ちゃった」

「寝ちゃったって言うかすっごい熱だったから寝かせた(笑)」

「もう平気?」

「なんかだるい」

「みどりんとこの病院行く?」

「うん」

「じゃあ用意して。一緒に行くよ」

「え?仕事は」

「「今日は土曜日だから」」

あれ?そうだっけ。この間月曜日だったはずなのにもう土曜日なんだ。1週間早すぎ


タクシーで真太郎の病院について内科を受診する。
あたしが小さい頃はアレルギー科と内科だけだったのに今では総合病院になっててびっくりするぐらい大きい。
ひいおじいちゃんの代からお医者さんだって言ってたから真太郎は医者になるべくしてなったって感じ。

あたしはどこの科にかかっても必ずアレルギー科の先生が診察に立ちあってアレルギー科の診察室に通される。
この病院では重篤なアレルギー疾患を持つ患者を特別な診察カードで管理していてあたしみたいなラテックスアレルギーの患者に触れるときも間違って通常の手袋を使わないように配慮されてる。


だから内科の診察だけど呼ばれるのはアレルギー科で今日の先生は緑間幸太郎先生って名前がかかってる。

真太郎のパパだ。

待合で1時間くらい待ってから呼ばれて診察室に入ると先生が優しく笑ってくれる。

「久しぶりだね。今日は内科って聞いたけどどうしたの?」

「昨日39度くらい熱が出たらしくてだるいんです」

「じゃ内科の先生がすぐ来るから先に血液検査だね」

「はーい」

ここに来るといつもアレルギー検査の為に血液検査をする。半年以内に一度もかからなければ検査のためだけに病院に来る。

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