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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


速攻は無理だと判断してパスワークでボールを運んでSGにボールが渡ったけどディフェンスがべったりでシュート体制に入れねぇ。

俺のマークがタイムを気にして一瞬緩んだのを見逃さずにかわしてパスを受けに出た。

『よこせ‼』

時間がねぇからこのまま打つしか勝つ方法はねぇ…

「頑張ってね。応援してます」

みさきの声が脳内に響いた。

負けらんねー

相手のディフェンスが飛んだのが見えて体勢を少し横にずらしてゴールにボールを投げた。


【ガシャン‼】

【ビーーーー】

ゴールが決まって一瞬の間を置いて試合終了のブザーが鳴り響く。


あの位置からなら外すことはほとんどねえけど横に飛びながらのシュートはいつもよりは精度が落ちるから、こういう確実に決めてぇときはあんまり打たねぇようにしてた。

でも今日は不思議と絶対入る自信があった。

試合前電話して正解だった


試合後軽いミーティングをしてロッカールームで着替えながらみさきにメッセージを送るとすぐに返ってきた

声は聞きてぇけどあっちはもう日付変わってるだろうし、寝不足のみさきを無理させんのは嫌で、眠かったら待たなくていいって送ったけど、起きてるって返事が来て顔が緩むのが自分でも分かった。

絵文字とか全然ねぇけどその方がみさきらしくていい。


『ダイキ顔緩んでるぜ』

『うっせーな。緩んでねぇよ』

自覚はあっても認めるのは癪だから認めねぇ

『最後の決めたのはその子猫ちゃんのお陰だったりしてな』

チッ。うるせーな。でも間違いではねぇな。
ただ……

『子猫ちゃんって言うな。そんな軽いやつじゃねぇから』

こいつのいう子猫ちゃんはヤラシイ意味の子猫ちゃんだからみさきをそう言われんのが俺的にすげぇヤダ。
無自覚にエロい顔してる時はあっても俺を誘ってエロい顔してんじゃねぇってことくらい分かる。みさきにエロ要素は皆無だ。


バスケはめちゃくちゃうまいし連携も完璧だけどだれかれ構わずヤリまくるこいつは今日もこの後デートらしい。

俺はみさきとならいつだって会いてぇしデートもしてぇけどみさき以外ならいらねぇな。

さてと、勝った事だし自分へのご褒美に電話することにするか

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