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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所



「みさきの電話って絶対大ちゃんだと思う」

「そうだよね。だっていつもは寝室になんて行かないじゃん。分かりやすすぎ」

「しかも外食大好きなみさきが外食しないって言うの初じゃん?」

「確かに。みさきといえば“お外で食べたい”が口癖だもんね。人間の3大欲求にも勝る青峰さんって何なの⁉」

「あ!そういえば、この間のハロウィンの時、美緒とあたしがスカイプしてる間、みさきが何見てたか知ってる?」

「何見てたの?」

「みさきがアメリカ行く前に買ってた雑誌の大ちゃんのページをぼーっと見て溶けそうな顔してた」

「何それ!あたしもそのみさきを見たかった。でもさ、みさきってホントに分かりやすいよね」

「最初は隠すつもりがないのかと思ってたんだけど、あれで必死に隠してるってところが可愛すぎない?」

「確かに。初恋だとしても隠すの下手すぎだよね」

「かがみんと話してる時は全然普通なのに大ちゃんになると突然キョロキョロするもんね」

「そうそう。そして青峰さんもみさきになると突然優しさ爆発させてくる」

「でしょ⁉美緒もやっと分かってくれた⁉」

「ハロウィンのスカイプで目の当たりにしたね。あれを青峰さんのファンが見たらみさきは多分消されるわ」

「それを言うなら美緒もだよ。きーちゃん美緒にデレデレだもん。あれをきーちゃんのファンが見たら美緒も消される」

「さつきは黒子君とのことは大丈夫そうだけど、青峰さんの幼馴染だって知れたら巨乳なさつきを彼女だと思う人も出てきて勘違いして消されそうだよね」

「じゃあみさきはかがみんの幼馴染だからかがみんのファンに勘違いされても消されちゃうんじゃない?」

「みさき一番危険じゃん!」

「大ちゃんと付き合うまではあたしたちでみさきを守ろう!」

「そうだね。女は怖いからね。あ、そういえば今日会議の時にいた花岡商事の人覚えてる?」

「んと…佐伯さんだっけ」

「そうそう。みさきの事チラチラずっと見ててなんか嫌な感じだった」

「大ちゃんを好きになってちょこーッとだけ色気の出てきたみさきに早速寄ってきたのね」

「「やっぱり青峰さん(大ちゃん)と付き合うまでは私たちが守らなきゃね!!」」


「んふふ。電話終わったよ」


ほんと
わかりやすい子……
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