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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


「フィフスアベニューのFig&olive」

「え?」
そこって、あたしが青峰君とイタリアン食べたとこだよね。なんで知ってるの⁉

「見ちゃった」

いたずらっ子みたいに笑って綺麗なウィンクをしてる。

「あのっ…」

「誰にも言わないから安心して」

「いや…その…付き合ってないですから」

「でも好きでしょ?」
なんでバレてるの⁉あたしそんなにわかりやすい?

「絶対内緒にしてください…」

「言わないわよ。あたしだって彼に会いに行ってたんだからNYにいたこと知られたくないもん」

びっくりした。眠気吹き飛んだ
NYなら大丈夫とか思ってたけどほんとどこに誰がいるか分からないのね

てゆーかアンナさんの彼NYなんだ。
遠距離って辛くないのかな?


アンナさんの撮影の順番が回ってきて会話は終了したけどほんとにびっくりした。


「みさきっちアンナさんと仲いいんスね」

「黄瀬君もたまに一緒に仕事してるよね」

「すっげー世話になってる。昔から面倒みよくてサバサバしてて姉ちゃんみたいな感じっスね」

「そうなんだね。あたしは今年入ってから仕事もらうようになったんだけどアンナさん話しやすくて好き」

この世界には“自称”サバサバ系と本物のサバサバ系がいるけどアンナさんは絶対後者。

自称の人は大体自分でサバサバしてるって言うけど、アンナさんは逆だった。

「サバサバしてていいですね」って言ったら、そう見せてるだけで実際はドロドロしてるよって笑ってた。

メイクとしていろんな人と接してるうちに話せばどんな人か大体予想がつくようになった。

エスパーじゃないからもちろん100%正解とはいかないけど大体は合ってるかなって思ってる。

見られたのがアンナさんで助かった。
もしこの間の人たちとかジェシカみたいなタイプの人に見られてたらまた何を言い出されるのか分からない。

あたしは一般人だし何言われたって別にいいけど青峰君や黄瀬君の仕事に影響させるのだけは避けたい。



モデルさんたちの撮影は無事に終わったけどあたしはこの後クリスマスの一押しコスメって企画の撮影が残ってる。

雑誌側の選んだメイクアップアーティスト4人でクリスマスメイクを紹介する。
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