• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


side火神

あいつをすこしヤキモキさせてやりたいという意地悪心が顔を出す。

流石に寝てる顔をバッチリ撮って送るのはバレたら殺されると思って顔があんまり写らないように写真を撮って青峰に送り付けた

見たら返事が来るだろうと踏んで俺も目を閉じたのにすぐに返信がきた

(なんでみさきといるんだよ)

いや、なんでみさきって呼んでんだよ…
ヤキモキさせるつもりが逆にヤキモキさせられた。

つか、やっぱりピアスは青峰からだった。顔の半分も写ってない写真でみさきだと分かるのはピアスぐれぇだからな…

(みさきの実家で留守番してんの)

(手出すなよ)

お前にだけは言われたくねーな。まぁ今回は我慢したみてぇだし褒めてやるけどよ。

(出さねーよ。お前じゃねーんだ)

(何膝枕してんだよ。俺がするから代われ)

(こいつが俺の膝で寝るなんて別に珍しくもなんともねーわ。頭痛の時は大体こうだ。お前CL戻っただろ)

(みさき頭痛てぇの?)

(今じゃねぇよ。頭痛持ちだから頭が痛いときは膝にのせてこめかみを押すんだよ)

(へー。じゃ今度からそれ俺がやるわ)

そうなるだろうな。まぁ言ってやらねぇけど。

(付き合えたらの話だろ?まだ俺がやる)

(くそったれ。つーかみさき好きなヤツいるって聞いた)

あーおもしれ。青峰といいみさきといいお互いに全然相手の気持ちに気づいてねぇから面白すぎる。
普通気づくけどな。お互い鈍すぎだ。

青峰とは普段から連絡を取る訳じゃねーけどこんなにメッセージのやり取りが続くのなんて初めてだな。

みさきのことになると別人じゃねーかよ。

(あぁ。そんなようなこと言ってたな)

(知ってんのかよ)

(細けぇことは聞いてねぇけどすげぇ好きらしいぜ)

(くそ。そいつムカつくな)
いや、お前だよ。
笑いたくてしょうがねぇけどみさきが起きちまうから笑いをこらえた。

(あぁ。すっげームカつく。マジで腹立つ)
お前だよ‼青峰!

(ま、いいわ。ぜってー振り向かせる)
もう振り向きまくってさっき照れまくって“好き”とか言ってたわバーカ
ついに我慢が限界で吹き出したらみさきが起きた。

「んー……何笑ってんの?」

「いや、なんでもねーよ」

(みさきが起きたからじゃーな)

(おー。)

これは極秘ファイルだ。


/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp