第7章 近づく距離
ライアンと話していると部屋のチャイムが鳴って、頼んだコーヒーが届いたから部屋に入ってもらうと、ちょうどアフタヌーンティーの時間でつまめるものも一緒に出してくれた。
『ダイキとはどこで?』
『友人の結婚式です。アクシデントから助けていただいたんですけどタキシードを汚してしまって、仕事でこちらに来る予定だったので今回はそれをお返ししに来たんです』
『それだけにしてはずいぶんと可愛がられてるようだね』
さっきまでは無表情で話していたとに、突然いたずらっ子みたいな笑顔を向けられて返事に困って顔が赤くなった。
『おい、いじめんな。俺が引き止めてんだよ。これで帰っちまったらライアンのせいだからな』
『ははは!冗談だよ』
それから、仕事は何をしてるのかとか生活拠点はどこなのかとかを聞かれて、名刺を渡してライアンを見送った。
「色々聞かれて嫌だっただろ。悪かった」
「そんなことないよ。気にしないで。もしかしたら青峰君のメイクできるかもしれないじゃん」
「次日本で仕事すんならみさきに頼む」