第7章 近づく距離
いつの間にか眠ってて、どれくらい寝たのか分からないけど部屋の電話が鳴る音で目が覚めるとブランケットが掛けられてた。
「起こしちまったな」
「ううん。起きたの」
ブランケットの中で伸びをしてから起き上がると、青峰くんも隣に座って頭を引き寄せて肩にもたれさせてくれた。
大好きな青峰君の匂いがしてすごく幸せ。
匂いが好きとか変態じゃんって思うけど好きなものは好きなんだもん。
「エージェントがタキシード持ってくる」
「あたしいない方がよければ外すよ」
「いや、ここにいろ。チームとの契約は別の奴に任せてるけど、スポンサーとの契約とか俺のメディア関係を任せてるエージェントでこっちに来た時からずっと世話になってる」
「一度も変えてないの?」
「あぁ。信頼してるからな。会っといて欲しいんだけどいいか?」
「うん。ぜひ挨拶させて」
程なくしてチャイムが鳴って、青峰君がエージェントを招き入れたからルームサービスにコーヒーをお願いした。
『ライアンだ。ライアン、みさきだ』
『初めまして。黒須みさきです』
『ライアン・ドーソンだ。よろしく』
握手を交わしてから青峰君からタキシードを受け取ってクロークに掛けてからダイニングに戻った。
『ダイキから話は聞いてるよ。せっかくの休暇に申し訳ないが明日は頼むよ』
『とんでもないです。ご一緒させていただけて光栄です』