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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


本当は見たい映画なんてなかった。


黒須とあのまま窓際で一緒にいたら手を出しちまいそうで、黒須が寝てる間に見てたテレビ欄にあった映画を見たかったことにした。

クールダウンしねぇとマジでヤバかった。


映画を見れば俺の邪な気持ちも落ち着けられる気がした。


手は出さねぇっつったしさっきの火神との電話もあって、勢いで何かしたら次はないと思ってため息をついてでかいカウチに体を預けた。



「なんか飲む?」

「そこの冷蔵庫から炭酸水とってくんね?」

「はーい。あ、この紅茶もらってもいい?」

「好きなの飲め」

「ありがとう」


あーもー!!

クッソ可愛いな。
いちいち可愛すぎて理性が今にも崩壊しそうになる。


少しでも気分をすっきりさせたくて黒須がとってくれた炭酸水を一気に流し込んだ。


落ち着け…

手出したらヤベェ。
怖がらせたら次はねぇ。
ここで我慢できなきゃこの先黒須といられる可能性がなくなる。



とにかく落ち着け……俺!



俺がすっげぇ必死なのに黒須は全然普通。

飲み物用意してブランケット持ってきて、一回座ったと思ったらソファのクッションをもって首をかしげて、目をきょろきょろさせたと思ったら飛び降りるように立ち上がった。

「やっぱクッションは寝室のにしよ!青峰君は?」

「俺は大丈夫だ」



あー…可愛い…

自由過ぎ


めちゃくちゃニコニコしてて屈託なくて、だけどふとした時の表情がめちゃくちゃ色っぽくて女らしい。





ど派手なアクションで始まった映画のデカい効果音にビクッとしたり、緊迫するシーンででかい目をさらに見開いてたり、映画よりも黒須を見てる方が楽しい。



アクションだけど男と女が出てて、命からがら逃げこんだとこでいい感じになって軽く絡み始ると、黒須がもそもそ動いて体育座りでいきなり顔を隠した。



は……?


26歳…だよな…?


ちらっと画面を確認して終わってねぇとまた顔を隠して、終わるとため息をついてまた何事も無かったかのように見始めた。


まさか…シたことねぇ…?

映画のラブシーンぐらいで顔隠すって大丈夫か?

こんな分かりやすい反応する奴見たことねぇ。

こりゃ本気で慎重に行かねえとマズイ。
下手なことしたらマジで嫌われる。

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