第29章 慈愛の時間(R18)
「政宗…あい………よ…。
………て言っ…ぇ…ン…ぁっあ……ゃん……
政宗、ま……ねぇ…あいし…て、言ってっ」
掠れ、か細い声で耳元に強請られる。
俺にだけ聞こえる声で。
俺にだけ強請る言葉を。
(そうだ、お前に不足してるモノ)
俺だけが満たしてやれる。
その言葉は
「愛してる。
愛してるぜ、瑠璃」
満足して、飽きるまで、何度だって言ってやるよ。
「瑠璃、愛してる……瑠璃」
「まさむ……、好き、スキぃ…あい…てる…よぉ…ぁぁぁはっ、ん〜っ」
譫言みたいに、それしか知らないみたいに、
何度も繰り返される愛の言葉。
その後、瑠璃が疲れて鳴かなくなり、
意識を手放すまで、お互いがお互いを堪能し、
快楽を貪り果てた。
※淫碧…果てしなく淫りにふける、淫の果て