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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第25章 不安な夜に寄添う(R18)




「家康は鞭ばっかりで甘いもんくれないからなー」
「政宗さん、何なんですか、それ」
「家康は辛いモン好きで、甘味 苦手だからなぁ」
「意味解りませんけど」
家康の言葉は無視。
「俺なら一緒に甘味 喰ってやるのになー」
「だからっっ、甘味は今関係ないでしょ」
家康 イラッ

「そっかー。
俺、帰って自分の鍛錬するわ。じゃぁ、瑠璃。頑張れよっ」
と言って、瑠璃ではなく、家康の肩をポンと叩いて、手をヒラヒラと振って去って行く。

「まったく……何なんだあの人」
言葉で引っ掻き回して、言いたい事だけ言って去って行った政宗の背中を、家康は呆れながら見送る。

「瑠璃もう いっかー…」
溜め息を吐きながら、瑠璃を見た家康は言葉を失った。

(君は、そんなにも…)

瑠璃は愛おしそうで、慕うような甘い眼差しで、

(絶対的信頼を寄せるのか)

大切なモノを大切に見る優しい微笑み。

一気に肩の力が抜けた瑠璃を見て、
家康は黙って政宗の去って行った方をもう一度見つめた。

「政宗は人生、楽しそうですね」
「本当、お気楽だよ、あの人」
政宗だって悩んだり苦しんだり、
傷ついたりすることは分かっているが、
瑠璃と家康は、そう言って顔を見合わせると、フッと笑いあった。

((ピリピリしてちゃ 駄目なんだな))





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