第22章 政宗の小姓(R18)
「政宗様のお連れになった小姓殿見た?」
「後姿だけよー」
「先ほどは、三成様もご一緒だったわ」
キャァァァ〜〜❤️
「なんでも魂が抜けるほど麗しいとか」
「女形のようですって!」
「お名前は?」
こんな会話が城内のそこかしこで交わされていた。
もちろん、針子部屋も例外ではなかった。
「皆、何の話?」
「美弥様」
いつもの様に針子部屋に入った美弥だったが、なにか様子が違う。
浮き足立っている女達。
「政宗様の小姓殿の話ですよ〜」
「ねー」
キャァキャァ と女達は乙女達だ。
(うわぁ〜〜)
「魂が抜けるほど麗しいって本当ですか?」
問われて改めて思い出してみれば、
(確かに、ボーッとなるくらい綺麗だった…かも…。三成くんと同じくらいの破壊力、いや、それ以上?)
「お名前は?」
(玉瑛…透明な石のことだって、三成くんが言ってたな)