• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第9章 師走の書状(R18)




政宗は部屋で書簡に目を通していた。
なかに、長旅をしてきたであろう様子の
書簡があった。
安土からの書簡だ。

火急の知らせって訳ではない。
開いて見ると。
最近の安土の近状がしたためてある。

『新年の挨拶と共に参城せよ。
併せて新年の宴も催すー』

そして、最後の最後に

『戦場での拾い物も持参せよ。褒美を与える』

拾い物とは
(瑠璃を)


政宗に呼ばれた瑠璃は政務室に行く。
「お呼びですか?」
「ああ、お前の顔が見たくなった」
と、文机を横に避けると瑠璃を引き寄せ抱きしめる。

「にしては、浮かない表情(かお)ですね。
何か問題でもありましたか?」
瑠璃は政宗を気遣いながら、自分を
抱きしめている政宗の手に掌を重ねる。

「問題ってほどじゃないんだが…」
政宗は書簡の内容を説明する、
すると、瑠璃は、政宗の顔が見えるよう膝の中で向きを変えると、政宗を見て、
キラキラと目を輝かせる。
「安土城って豪華絢爛って本当ですか?
行ってみたいわ。
政宗と一緒なら長旅も頑張れます」
と笑う。

本心か気遣いか。


/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp