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氷帝恋物語★テニスの王子様

第1章 ~ATOBE KEIGO~


(跡部様の家って凄いお金持ちなんですね…私、跡部様の彼女になりたいなぁ)


(跡部って、あれだけ顔よくて、金持ちで、頭良かったら彼女作りたい放題だよな)


(将来跡部財閥継ぐんだろ?完全に人生イージーモードじゃん)


(うらやましいよなぁ。何にも苦労しなくても、全部手に入るんだから)


ハッと目を開ける
見慣れた天井に、夢だったと気付かされる


窓から入り込む陽射しに、壁に掛けられた時計に目を向ける
起きる時間より少し早いが、もう寝る気も起きない


「チッ…」


俺は舌打ちをすると、バスルームへと向かっていった


跡部景吾
日本屈指の財閥、跡部財閥の御曹司であり、容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能


そして通う氷帝学園では、生徒会長を務める傍、名門テニス部の部員200人をも束ねる部長でもある


まさに完璧…



「ミカエル、車だ」


「景吾坊っちゃま、朝食は召し上がらないのでございますか?」


着替えた俺はすぐに執事のミカエルを呼んだ


「ああ、気分じゃねぇ」


「…左様でございますか。なら直ぐにご準備致します」


いつもより早いが、学園へと向かう
門の前に着くと、運転手がドアを開け、車から降りる


辺りがざわつき、視線が自分に集中する。入学してから繰り返される光景
校舎に向かう俺の耳に届く黄色い声


「キャー跡部様よ!?今日も素敵ねぇ♪」


「跡部様コッチ向いてー❤❤」


そんな声に見向きもせず俺は生徒会長室に向かった

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