• テキストサイズ

【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第20章 ひとり。


カカシは完食して大きな皿の上にスプーンを置いた。お茶を飲んで満足そう。


「媚薬の問題は、今は木ノ葉の上忍も動いているのよ。アスマや紅もね」

「え、紅もアスマも?」

久しぶりに名を聞いた。ヤナギの事件前はよくランチに行ったりしていたのに、最近は全然会ってない。


「今日はね、あちらさんが当番なの。さらに言えば、クラブやホスト以外で売買されてる可能性も出てきてね。今回は偵察も兼ねてるのよ」


とカカシはお茶を
もう一度飲んだ。
私の手に目線が向かう。


「早く食べなよ。手が止まってるよ。お前のデザート食べちゃうよ?いいわけ?」

言い方が完全に
子どもに喋るみたいだ。

「ダ、ダメ、私のだよ。いちばん楽しみにしてるの」

応答した私は
さらに子どもだ。



「必死すぎでしょ。
食わないよ。甘いの苦手だし」

「う、」

クスクス笑うカカシ。
私は口を膨らませる。悔しい。

サラダを食べて
アイスミルクティーを飲んだ。

甘くてスッキリしてる。
紅茶の香りがいい匂い。

最後にデザートのプリンアラモードに手をつけた。スプーンで触れるとプルプル動いて輝く。

「甘いー。美味しい♡」



「ねえ、早く食べて、コート買いに行こうよ。前のやつは穴が開いて汚れてたし。買ったらすぐに家に戻ろ。家でゆっくりしようよ、な?」

カカシはお茶をもう一度口にした。
優しく目尻が下がっていた。

「うん。そうだね」

のんびり家で過ごせるのが嬉しい。
最後のプリンを口に運んだ。


/ 561ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp