第6章 戦争
熱い。熱い。
燃えてしまいそう。胸も、あそこも、全部ヤーシュ様のいいようにされて、熱くてたまらないの。
ダメ、そんな風に触らないで。そんなに優しく撫でないで。
ダメだってば。そんな風に抜き差ししないで。そんなに強く当てないで。
ああダメ。気持ちいい。あたしもう気持ちよくて気持ちよくて、止まらない。止められない…
「アァッ…あ゛っ゛、き、ア…んんっ、んんんんんっああああああああ!!!…………あ、アァ…ふ…」
イってしまった。
体をギッと硬直させ、シーツを千切らんばかりに握りしめる。
「んっ…締まる…、ああっ…」
ヤーシュ様が苦しげな声を上げ、私の体をギュウと掴んだ。
「く、う…っ、うううっ」
「あ、ひあ…っ、出てる、ヤーシュ様…」
ヤーシュ様の中から熱いものがドクドクと流れ出して、私の体の隅々まで行き渡る感じがした。
ヤーシュ様が、ヤーシュ様が。私の中に、ヤーシュ様が満ちている。
私の中でビクビクと跳ねるものが愛おしくて堪らなくなって、私はキュウと締め付けた。
「うっ…ああ…」
苦しそうな声を上げて、ヤーシュ様が体を震わせる。
可愛い。好き。
ああそうだ。
私、ヤーシュ様が好きかも。
翌朝。大きな栗毛の馬にまたがり、ものものしい軍団を引き連れて、ヤーシュ様は街を出ていった。人々は歓声を上げて領主を見送った。
私はヤーシュ様の部屋の窓から、喧騒が遠ざかるのを1人で見ていた。