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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第13章 つかの間の平和と新たな脅威


会議室に入ると、城戸さん・忍田さん・林藤さんは既に来ており、悠一だけまだ来ていない。
城戸さん達は、モニターで遊真君と男の子3人が戦っているのを見ている。

「アレが空閑の息子か」
「そう、空閑遊真なかなかの腕だろ?」
「...風間、明希。2人の目から見てやつはどうだ?」

城戸さんが僕らに遊真君の腕について聞く。
城戸さん本人の感想は聞けなかったが、風間さんの感想が聞けるならいいや。

「...まだC級なので確実な事は言えませんが、明らかに戦い慣れた動きです。戦闘用トリガーを使えば、おそらくマスターレベル...8000点以上の実力はあるでしょう」
「僕も同意見です。実力は桐絵に数回勝てるほどはありますし、風間さんの言うように戦闘用トリガーを使えば、戦いに幅が出てより強くなるかと思われます。先の事を考えても、かなり優秀な人材だと言えますよ。これは贔屓ではなく、客観的な意見です」

忍田さんが、3000ポイントから初めても良かったのではと言うが、林藤さんが城戸さんに文句言われそうだったからと答える。僕もそう思う。

「...やつは何故黒トリガーを使わない?昇格したければS級にななるのが1番早いだろう」
「またまた~。あいつが黒トリガー使ったら難癖つけて取り上げる気満々のくせに。「入隊は許可したが、黒トリガーの使用は許可してない」とか言って」

言いそう。城戸さんめちゃくちゃ言いそう。って言うか、黒トリガーまだ欲しがってたの?いい加減諦めなよ。

「...先日、訓練場の壁に穴を開けたのも玉狛新人だそうだな。「雨取千佳」」
「あの子はちょっとトリオンが強すぎてね。いずれ必ず戦力になるから多目に見てやってよ」

そうだそうだ!僕だって頑張ったんだ!それでも開いちゃったのは仕方ないじゃないか!
このあと暫く城戸さんからのいちゃもんのようなものが続いた。しかも千佳ちゃんの目標を無駄だって?あんた何様だよ。僕も俺もそろそろキレるぞ?
そこへ悠一が勢いよく扉を開けて入ってきた。

「明希ストーップ!!」
「へぁっ!?悠一!?」
「明希が...って言うか明希とシュウがキレて、この部屋が壊滅する未来が視えたから急いで来たんだ。間に合ったぁ...」

悠一の衝撃の一言で僕以外の全員が固まる。まぁそれくらい酷くても当然だと思う。

「そういう事だから、あんまり僕を怒らせないでね?城戸さん」
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