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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第9章 三輪隊と黒トリガー


ラッドの大掃除の翌日。今日も朝から悠一と行動している。今日はお握り作って持って来た。具は、たらこと梅とツナマヨ。

「美味しい?」
「おいひぃ」
「リスみたいだな」

良いじゃないか。美味しいんだもん。美味しいものは口一杯に頬張って食べるのが好きなんだもん。

お握りを頬張りながら、旧弓手町駅の付近の建物の上から様子を見届ける。修君と遊真君が、小さい女の子と一緒に入って行った後、秀ちゃんと陽介君が入って行く。
暫くしてから銃声が聞こえて来た。本来なら間に入るべきだが、今回は必要ない。遊真君は戦うためのトリガーをちゃんと持っている。悠一も動かないし、見に行かなくても大丈夫だ。一応狙撃手2人の所には分かれて止めに行く。

「古寺くんやほ~」
「うわぁ!?ふ、藤咲先輩!?」

めっちゃ驚かれたけど、ちゃんと覚えてもらえていた。

「覚えててくれたんだ。嬉しいよ」
「こんな所でどうしたんですか?」
「古寺君を止めに来たんだよ。奈良坂君の所には悠一が行ってるし、秀ちゃんの方も終わったみたいだよ?」
「本当ですね」
「よし、じゃあ一緒にあそこ行こうか!」

そう言い、古寺君の手を引く。

「せ、先輩!お、俺1人で歩けますよ!?」
「良いの良いの!僕が繋ぎたいだけだから気にしないで!」

こういう慣れてない感じが可愛い。年上や同い年には出来ないからね!

手を繋いだまま遊真君や秀ちゃんの居る所に着く。
レッドバレットを身体中に着けた2人が横たわっている。

「おぉ、随分やられたね」
「明希!?」
「やっぱ明希もいんのかよ。ところで、何で手を繋いでんの?」
「可愛いから繋がせてもらったの」
「わりぃ、わかんねぇ」

えー?何でわかんないかな?まぁ良いや。

「遊真君、2人と戦ってみてどうだった?」
「結構強かったよ」
「あ、余裕だった感じ?」
「オサムみたいに穏便に解決出来るかやってて、それがなかったらもう少し早く終わってたかも。その代わり新しい技を手に入れたから、ラッキーだと思っとく」

遊真君がそう語ると、陽介君が「手加減されてたとか嘘だろ」とぼやく。

「まぁ、お前らが負けるのも無理ないさ。なんたってコイツは特別だからな」
「どう言うことだ」

秀ちゃんが悠一を睨む。悠一は気にせず答える。

「コイツのトリガーは黒トリガーだからな」
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