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[黒子のバスケ] ロックオン

第4章 認めてもらう為に


「…うん、勿論楽しいよ。」

「そうか、なら安心だぜ。」



満面の笑顔で答えたに、火神もホッと胸を撫で下ろす一方、一瞬だが言葉を詰まらせたを、黒子は見逃していなかった。



黒子side



(悪い人には見えないけれど、本心がやはり見えない…)

 

火神君がこんなに自然に女性と笑い合う姿を初めて見たからか、不思議と緊張せずに話すことが出来た、でも話して見て分かった事もある。
彼女からは本音が見えない。
意図的に隠そうとしている、というよりも無意識に壁を作っているように見えるのは、悪い人だと感じないからなのだろう。
ただ、無意識だとすると彼女の本心を知る事は難しいかもしれない、そう思うと少し寂しい気持ちになった。

出来る事なら彼女とは仲良くなりたい
そう、火神君が心を許す相手なのだから…
 






「そろそろ時間だな、行こうか火神、黒子、それとさん。」

「宜しくお願いします木吉さん。」

「此方こそ」

「怖くはありませんか?」



木吉から声をかけられると思っていなかったのか、一瞬は驚きに目を見開くが、直ぐに元気よく笑顔で答えた横から黒子が声をかけたので、黒子の存在に驚き後ろに飛びのいてしまう



「えっ…?あ、黒子君でしたか…ビックリしました」

「すみません、そんなに驚かれるとは…しかし凄く俊敏な動きでしたね。」

「フットワークは相変わらず軽いな」

「軽くないとアメリカでは太刀打ち出来ないからね、体格差では敵わないから」

「その気持ち、とても分かります。」

「黒子君分かってくれます?タイガみたいな規格外な体格だと理解して貰えなくて、身長あと10センチは欲しいですよ。」

「俺は今のままのほーが可愛いと思うけど?」

「!?…た、確か高尾君と緑間君、でしたか」

「お、もー俺たちの顔と名前覚えてくれたんだ、嬉しいなぁ!ね、真ちゃん」

「フン…俺に話を振るな」



黒子とは体格が近いのもあり、体格差を補う為のバスケの練習は積んでも、やはり身長を伸ばしたいのは長年の願いなだけに、つい興奮気味に黒子に詰め寄ると、黒子は逃げる事なく苦笑いながら同意してくれた。
そんな時、背後に人の気配を感じ振り返ったそこにいた二人組の男子に目を見開く。


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