第24章 サンジ君(DNH企画)7章の続き
「あら、もうお食事は終わりかしら?」
ロビンが食堂に入ってきた途端だ。
料理を作っていたサンジ君が火をとめる。バレリーナのように、くるりと振り返った。
「ロォォビィィンちゃぁぁ〜ん!お美しいぃ姫君、お待ちしておりました。さぁ、どうぞ、こちらへお座りください♡」
「ふふ、ありがとう、コックさん」
優しく紳士に、椅子をひいて、エスコートするサンジ君。ロビンが微かに笑みを返して、席についた。
「ロビンちゃぁあん、すぐに用意するからねぇぇ♡」
サンジ君は目がハートで愛を全開に熱々の肉料理を運んだ。ロビンが食べやすいようにカットされている。
「……💢」
わたしはどーも慣れない。
ふ、ふ、ふ、ふ、ふ……。
いや落ち着け。両思いになった、あの日から、3週間がたった。
ちょっとは変わった。そうよ! そりゃあ、不安でイライラするけれども、いまは、少しは私もね、心の余裕がね……………。
「……………………なによ……」
怒りが、ふつふつと湧き上がる。思わず口にでる。小さな反感が。
「コックさん、美味しいわ、ありがとう」
「美しい姫君であるロビンちゃんのためなら、いくらでも作りますよ」
2人のやり取りを黙って見ていた。
だんだん腹立たしく。燃えるような怒りが湧いてくる。
……いつまでもヘラヘラ笑って、ニヤニヤしちゃって! まだデレデレ鼻の下伸ばしてる。
…………あー!エロコックめ!
サンジくんは、わたしがいるのに、
相変わらず、なんにも変わらない。
もう、なによ。
サンジ君のバカァァ!!
「………くぅっ……!!」
ジェラシー塗れの顔を浮かべた私は、残る最後のお肉を歯でひき裂いて口を動かしていた。あー、美味い。ムカつくー。あー、美味しい。
サンジくんのバカ!
「花奏、顔がおもしれーぞ?」
ルフィが、「にしししっ」と
笑って同じ肉を食いながら言う。
「あのクソコックは、いつものことだろ」とゾロがつぶやく。般若顔で、わたしは笑みで返した。
「いーの!ほっておいて!」
私の怒りの目線は
エロコックに届かない。
あーー、もう!!届けーー!