第24章 サンジ君(DNH企画)7章の続き
ガツガツ ムシャムシャ ボリボリ ……
「んん!ん、んん! んーーー!うんめェェ!! やっぱ肉だな、肉!肉ぅ!!」
パクパク モグモグ ガツガツ……
ルフィは今日も食欲旺盛だ。目を爛々と頬張る料理は、大好きな骨付き肉だ。私も大好き! まだ食べていない。最後のお楽しみだ!
「おい、おーーい!!ルフィ‼︎」
わたしの左側に座る長鼻のウソップが、食卓に両手をついて、勢いよく身を乗り出した。
「ん? なんだ、ウソップ」とルフィ。
「いま、いま! オレから皿から取ったろ!!」
「なにをだ?」肉を頬張ったままのルフィは頭を小さく傾けた。
「てめェが食ってるその肉だっての!! 」
ビシーーっと指で肉を指摘するウソップ。「っ!ヤベッ!!」ルフィは急いで口のなかに入れこんだ。
「き、きたねェぞ! ルフィ!!」
ウソップが唾を飛ばしながら叫んだ。
「おい、汚ねーぞ、ウソップ」とウソップの隣に座るゾロが牽制した。半目でダルそうで。
その合間だ。ルフィの手が、ゴムゴムの力で、むにゅーーんって伸びる。その先をわたしは、目で追うが、緊張が走る。
「あ、ゾ、ゾロ」
わたしの忠告の声は、ゾロに届いていない。一口も食べていないゾロの骨付き肉を掴んだ。
「あ!っ!!てめェ‼︎」
気づいたゾロ。取ろうとした皿の上に肉がなくなっている。ゾロが般若顔を作って、ルフィを睨んだ。
「自分の肉を食えよ!」
「あー、だってよー、オレのはもう食っちまったし」
ルフィはゾロの肉も口に運んで肉を食った。怒り心頭なのはゾロだ。
「ふざけんなよ、てめェ!!」
「おい!ルフィ!食の恨みは海よりも谷よりも深いんだぞ!とウソップが叫ぶ。
「あ、ああの!私のが残ってるよ」
わたしの皿に、肉がまだ残っている。肉の皿を差し出した。
「ああ? いらねーよ。自分で食え」
ゾロは怒りを鎮めるようにスープを口にして息を吐いた。ウソップにも聞いたが「ルフィの皿にあとでタバスコを入れるからいい」と断られた。
「花奏ー、気にしてちゃ身体がもたないわよ。ほっときなさいよ」とナミが言う。
「そうだぞ、花奏」とチョッパーも笑う。
「そう……?ははは」と苦笑いで。わたしはどうも慣れない。
メリー号での
いつものお昼ご飯の様子だ。