第9章 恋心
どうしてこうなったのだろう。
つい先日、私はこのお姉さんの世話係をする事になった。
彼女の名前はミクチャ。彼女の世話係が辞めてしまったからその代わりとして働くことになったのだ。特に前の世話係が辞めてしまった理由は気にとめていなかったが、まさかそういう理由とは。
それとは別に、同時にバックスの世話も少しすることになった。
私はもう彼に会いたくはなかったが、彼は私にどうしても会いたいらしい。会えば身体が辛くなるだけなのに、どうして私に会いたがるのか謎だった。
「こ、この後、私はバックスの部屋に行く予定なのよ…遅くなったらきっと様子を見に来るわ。」
私は彼女が諦めるように脅してみる。
しかし彼女の手は、まるで遊んでるかの如く、私の胸をこそばすようにいじるのをやめない。
「あらぁ。それは大変ねぇ。なら早く済ましちゃおうかしら。」