第2章 目覚め
「お…ろ、……きろ、おい!起きろ!」
誰かが私を呼んでる…
「嫌だ、置いてかない…で…」
目を覚ますとベッドの隣に赤髪の男性が椅子に座っていた。
額から一滴の汗が流れた。相当、怖い夢を見たのだろうか…
「何が置いていかないでだ…怖い夢でも見たのか?
凄い汗だくだから心配した。」
「誰?」
「冗談だろ?寝坊して記憶飛んだか?」
やれやれというような感じで私を見てくる。
「いや、ほんと…「シャワーでも浴びて寝てる頭起こしてくるんだな」
私の頭をわしゃわしゃと撫でて、外で待ってると言って部屋を出て行ってしまった。