第6章 【黒バス】 青峰大輝
*青峰side*
練習が終わって帰り道。
俺の後ろには楓が居る。
会話はない。
「入れよ。」
家に招き入れる。
直ぐに自分の部屋に向かった。
もちろん楓も。
部屋に入ってすぐ、服を脱がしにかかる。
いつもなら、スムーズにいくが、今日は違った。
『いや…。やめて!』
楓が俺を拒否してきた。
『青峰くん、私と別れて…。もう嫌だ、こんな関係…。』
「わかった。お前が居なくても別の女いるし。」
本当は女なんかいなかった。ただの八つ当たりだ。
楓は泣きながら帰った。
俺は心にぽっかりと穴があいた気持ちだった。